[コーヒー豆解説]「ゲイシャ」

コーヒー豆解説

こちらでは、ゲイシャコーヒーについてご紹介します。

 

ゲイシャコーヒー」は、近年注目が高まってきているスペシャルティコーヒー

「幻のコーヒー」などとも呼ばれており、高級なコーヒーというイメージで知られているコーヒーです。

 

ゲイシャコーヒーは自家焙煎の喫茶店さんなどのメニューでは見かけることもありますが、日常的に目にするコーヒー品種ではないので、コーヒー好きな方でないと聞いたことがないかもしれません。

日本語で「ゲイシャ」と聞くと「芸者」が思い浮かびそうですが…全く関係ありません。

 

ここでは、ゲイシャコーヒー産地歴史由来特徴などについてご紹介します。

ゲイシャコーヒー「産地」

ゲイシャコーヒー産地は…

元々は、東アフリカの内陸部に位置するエチオピアのゲシャ地域で自生していたコーヒー豆。

エチオピアは現在でも、ゲイシャコーヒー産地のひとつです。

 

ちなみにエチオピアはゲイシャコーヒーだけでなく、コーヒーの木自体の原産地とも言われている、コーヒーとはなじみの深い国。

現在も残っている世界最古の独立国でもあり、美人が多いことでも有名なのだとか。

 

ゲイシャコーヒーはその後に南米・コスタリカに伝わったこともあり、コロンビアやコスタリカも産地となっています。

更にその後、中米・パナマへと伝わったという経緯があり、特にパナマが産地として有名です。

 

世界の主要なコーヒー産地を大きく分類すると、

「中南米」 … キューバ、グアテマラ、ケニア、コスタリカ、エメラルドマウンテン(コロンビア)、ブルーマウンテン(ジャマイカ)、ハワイ(コナ)、ブラジルなど

「アジア」 … インド、ジャワコーヒー(インドネシア)、トラジャ(インドネシア)、ベトナム、マンデリン(インドネシア)など

「アフリカ」… キリマンジャロ(タンザニア)、モカ(エチオピア)など

などのような産地に分類されます。

 

有名なコーヒー豆は特定の国が産地であることが多いのですが、ゲイシャコーヒーはエチオピア・コロンビア・コスタリカ・パナマなど様々な国が産地なのですね。

ゲイシャコーヒー「歴史と由来」

ゲイシャコーヒー歴史は、1931年にエチオピアの南西部カファ地方・ゲシャ地域でアラビカ種の変種として発見されたのがはじまりとされています。

ゲシャ地域で発見されたことからゲシャ種と呼ばれていたものが「ゲイシャ種」となっていったそうで、ゲシャ地域が名前の由来です。

 

1950年代には南米・コスタリカ、1960年代には中米・パナマへと伝わったのだとか。

 

ゲイシャコーヒーには長い歴史がありますが、コーヒー豆には数百年の歴史がある品種も多いので、コーヒー豆としては歴史は浅い方かもしれません。

 

ちなみに、エチオピアに行き来した日本人が「ゲイシャ」と聞き間違えたのが由来、という説もあるそうです。

日本人の聞き間違えだとすれば「芸者(げいしゃ)」の響きに引っ張られたのかな…という気がしますが、ゲイシャコーヒーはやはり芸者さんとは特に関係はないみたいですね。

ゲイシャコーヒー「エスメラルダ農園」

エスメラルダ農園」はパナマのバル火山のふもとにあるコーヒー農園で、ゲイシャコーヒーの栽培を続けている数少ない農園のひとつ。

現在の農園主であるダニエル・ピーターソンさんの祖父が、1967年にこの地域の農園を購入したことがはじまりとされています。

 

エスメラルダ農園自然豊かで雨が多いというコーヒー栽培に適した環境に加え、無農薬や手摘み収穫などで評価の高い、世界有数のコーヒー農園です。

ゲイシャコーヒーの栽培には1500~1700m程度の標高が望ましいそうですが、エスメラルダ農園の標高が約1600mであることも、ゲイシャコーヒーの栽培に適している理由のようです。

 

エスメラルダ農園は2004年に、コーヒー国際品評会「ベスト・オブ・パナマ」にてゲイシャコーヒー(ハラミージョ・スペシャル)を出品しました。

「ベスト・オブ・パナマ」は毎年1回開催される、コーヒーの国際品評会。

そのベスト・オブ・パナマで、当時の史上最高価格でゲイシャコーヒー(ハラミージョ・スペシャル)が落札されました。

世界中から集まった審査員の方々がゲイシャコーヒーの圧倒的な個性に感動したそうで、「ゲイシャショック」と呼ばれています。

 

エスメラルダ農園ゲイシャコーヒーはその後も様々なコーヒー品評会で優勝し続け、最高価格も毎年更新し続けています。

 

ゲイシャコーヒーが世界で最も高いコーヒーへと上り詰めることができたのは、エスメラルダ農園の貢献によるところが大きいということですね。

ゲイシャコーヒー「なぜ高い?」

ゲイシャコーヒーは「幻のコーヒー」などと呼ばれており、非常に高いコーヒーとして知られていますが、なぜ高いのでしょうか?

 

なぜ高いか?の理由のひとつは、少量しか生産されていないことです。

ゲイシャコーヒーは、エスメラルダ農園など数えるほどの農園でしか栽培されていません。

収穫が手作業によるものが多く非常に手間がかかることや、栽培に適した環境が限られることなどから、ゲイシャコーヒーの生産を続けてきた農園がほとんどないのだとか。

元々の生産量自体が少ないので、希少性が高いのですね。

 

そして、スペシャルティコーヒー」として認められていることも理由です。

 

スペシャルティコーヒー」とは、日本スペシャルティ協会(SCAJ)の定義によれば、

『消費者(コーヒーを飲む人)の手に持つカップの中のコーヒーの液体の風味が素晴らしい美味しさであり、消費者が美味しいと評価して満足するコーヒーであること。
風味の素晴らしいコーヒーの美味しさとは、際立つ印象的な風味特性があり、爽やかな明るい酸味特性があり、持続するコーヒー感が甘さの感覚で消えていくこと。
カップの中の風味が素晴らしい美味しさであるためには、コーヒーの豆(種子)からカップまでの総ての段階において一貫した体制・工程・品質管理が徹底していることが必須である。』

とのことで、高品質なコーヒーの代名詞ともいえる称号。

 

一般的なコーヒーは「コモディティ」、それよりも上質なコーヒーは「プレミアム」と定義され、更に上記のコーヒーとされるのが「スペシャルティコーヒー」です。

コーヒー豆全体の中でも「スペシャルティコーヒー」は0.5%程度とされているそうで、ゲイシャコーヒーはその代表格なのです。

 

希少性が高く、更にコーヒー豆の生産から品質管理まで徹底していることが、ゲイシャコーヒーがなぜ高いかの理由なのですね。

 

2014年にはスターバックスコーヒーで1杯 約2000円で販売され、スターバックスコーヒー史上最高の値段だったそうです。

 

エスメラルダ農園ゲイシャコーヒーは、1区画で300ポンドという高い値段でオークションにかけられるそうですが、それでも毎回数時間で完売するほどの人気なのだとか。

ゲイシャコーヒー「グレード」(格付け)

ゲイシャコーヒーグレード(格付け)はパナマでの評価基準として、栽培される標高で決まります。

「SHB」… 標高1350m以上
「HB」… 標高1050〜1350m
「EPW」… 標高900〜1050m

 

標高が高いほどコーヒー豆が引き締まって固くなるのでグレード(格付け)が高い、というのがパナマの評価基準のようです。

ゲイシャコーヒー「特徴」

ゲイシャコーヒーは、上品で明るい味わい、ジャスミンなど柑橘系にたとえられる華やかな味わい特徴です。

パイナップルやパッションフルーツのような甘味と酸味も感じられます。

 

紅茶を思い起こさせる、ジャスミンやアールグレイのようなアロマ感あふれる甘い香り。

 

後味や香りの余韻を長く楽しめるのも、ゲイシャコーヒー特徴です。

ゲイシャコーヒー「おすすめの飲み方」

ゲイシャコーヒーの特徴である柑橘系の香りを楽しむために、ミディアムローストやハイローストでの焙煎がおすすめ。

また、75~80℃ぐらいの低温のお湯で時間をかけて淹れるのがおすすめです。

 

ゲイシャコーヒーの甘味や酸味を楽しめる、ブラック(砂糖やミルクを加えない)の状態で飲むのがおすすめの飲み方です。

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